誕生日に思うこと
今日は私の誕生日。
お友達からバースデーメッセージを頂戴した以外は普段とさほど変わらぬ日だったが、メッセージだけでも特別感が味わえて感謝。ありがとう‼️
もう若くはないので、誕生日も門松と同じく「冥土の旅の一里塚」との思いが頭の中をぐるぐる回る。体力に自信がある訳ではないので、尚更のこと。
そうは言っても、やはり自分の特別な日。発表会の為に買ったドレスが入らずダイエット中だが、仕事帰りに近所のケーキ屋さんに寄ってチーズケーキを1つ買って帰った。
1人、ケーキを食べていると昨年他界した父を思い出した。毎年ではなかったけど、私の誕生日にこの店のケーキを数個買って来て「好きなの食べな!」とテーブルの上にどーんと箱ごと置いていた。
いつも私の誕生日には、自由が丘のモンブランでイチゴショートのバースデーケーキを1台自分で予約して買っていた。せっかくの誕生日なんだから美味しいケーキが食べたいとのちょっとしたこだわりだった。そして、モンブランのケーキを食べ終わる頃に父が帰宅し、お腹いっぱいの私の前にケーキを並べたものだった。「今、美味しいケーキを食べたばかりなのにー!」と憎まれ口をきいても、本当は嬉しかった。
そんな事もすっかり忘れていたが、チーズケーキを一口食べて「父のケーキ」を思い出した。プルーストのマドレーヌみたい…
「誕生日は自分の両親への感謝の日」と、どこかで何となく聞いたような覚えがあるが、感謝も伝えられず、親孝行も出来ぬまま、父は突然逝ってしまい、2回目の父がいない誕生日を過ごした。
でも、私が著しく健康を損ね泣いてばかりいた時は、とても心配して一緒に泣いてくれた父なので、父より先に逝かなかった事が私が出来た唯一の親孝行だったのかもしれない。