〜 みみの日々〜

力んだ心をちょっぴりほぐすようなブログを目指しています。シャンソンやクラッシックギター、映画などの趣味や日々の暮らしのエピソードを綴っております。

島国育ちと大陸育ち

 週末は元々実家に帰る予定だったので、夕方母親と落ち合う約束をしていた。待ち合わせの時間になろうかとしていた時、母から電話があり「今、MちゃんとMちゃんのお姉さんと一緒なんだけど、晩御飯皆んなで食べようって言ってるよ」との知らせ。

 

 思いもしない急な展開にびっくり。何故ならMちゃんは二十数年前に日本に来ていた中国人留学生でとっくに中国に帰っており、今ここにいないはずの人だから。。。そんな風にびっくりしている私に構わず「お店どこでもいいって言ってるから、考えといて!」と言うと母は電話を切った。

 

 「取り敢えず、お店考えなくちゃ…」とあれこれ候補を挙げる。そうこうしていると、駅の改札に母がMちゃんとMちゃんのお姉さんと一緒に現れた。

 

 Mちゃんが日本に留学していた時、父の不動産屋でアパートを決めたのが、私達の出会いのきっかけだった。明るく天真爛漫で優しいMちゃんをうちの両親が可愛がり、家族ぐるみの付き合いとなったのだった。

 

 前に会ったのがいつか思い出せないくらいに久しぶりの再会だっけど、Mちゃんの明るさは変わらず、時の流れが故のぎこちなさも感じることはなかった。

 

  「でも、何故Mちゃんが?」との疑問は晴れていなかったので、「なんでMちゃんがいるの?」と母に聞くと「閉店なので事務所を閉めようと思った時に誰が入ってきて、よく見たらMちゃんだった」との答え。すると、今度はMちゃんが「日本に旅行に来ていて、懐かしいから事務所に寄ってみた。奥さん、いないかと思ったけどいて良かった」と言った。旅行の合間に思い立って訪ねてきてくれたそうだ。

 

  直ぐに駅ビル内のお寿司屋さんに移動して、メニューを見ていると、「お世話になったから、今日はご馳走するから何でも食べて」と太っ腹なお言葉。その気持ちが嬉しい。

 

  食事をしながら昔話をしたり、近況を報告したりと、楽しい時間はあっという間に過ぎて、お別れの時間になった。Mちゃんと連絡先をメッセージアプリで交換しようとしたが、Mちゃんが中国で使っているアプリを私がインストール出来なかったり、私が日本で使っているアプリをMちゃんがインストール出来なかったり(国の事情)…と多少のトラブルはあったものの、最終的にはシンプルに電話番号交換をした。

 

 それにしても、嬉しいアポなし訪問だったが、急に訪ねて来ちゃう所に大陸で生まれ育った大らかさを感じる。そしてMちゃんが食後の薬を水ではなく、お味噌汁で飲んだ事に何よりもMちゃんの大らかさを感じた。

 

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